進行役(もしくはGM)の方は、あらすじと導入を描写し、ゲームの流れに沿ってゲームを進行してください。
半年前の夏、とある高校に通う「荒木コノミ」という女子生徒が亡くなった。
彼女は屋上から落ち、即死の状態で発見された。
警察の捜査では屋上の状況などから、彼女の死は事故だと判断された。
しかし、事故死の判断に納得がいかないある人物が居た。
その人物は彼女の死は事故ではなく、何者かによる他殺だと考えていた。
この物語は、その人物による復讐の物語である。
ある晩、とある高校に通う3人の男女は自身が通う高校の教室で目が覚めた。
「こ、ここは学校の教室でござるか!?」
「いててて、あれ?なんで俺たち教室で寝てたんだっけ?」
「……私は教室で寝た記憶なんてございませんわ」
混乱する3人。
すると、教卓に置かれていたラジカセから何やら音が聞こえてきた。
「君達を拉致監禁した」
「ここから出たければ、半年前に起こった荒木コノミの事件の真相を突き止め、殺した犯人を特定せよ」
「時間制限はこれより1時間」
「もし時間制限をオーバーした場合はその場で全員殺す」
ラジカセから合成音声が流れてきた。
「……は?ど、どういうことでござるか!?拙者達閉じ込められてるでござるか!?」
「落ち着け!ここは普通の教室だ!ドアとか窓から外に出られるはず!」
「ドアも窓も鍵がかかって出られないようですわね」
3人はひとしきり教室の状況を確認する。
どうやら教室から外に出る手段はないらしい。
最悪ドアを蹴破って…と3人が考えていると、その考えを見透かしたかのように、ラジカセからまたしても合成音声が流れる。
「無理矢理この教室から出ようとしても君達を殺す」
「君達は事件の真相を突き止めることしかできない」
「もう一度言う」
「君達は事件の真相を突き止めることしかできない」
沈黙が教室を包み込む。
3人は覚悟を決め、半年前に起こった荒木コノミの事件を振り返ることにした。