オタサーの姫殺人事件
〜六角館の殺人編〜

ヒメはサークルに潜むスパイである。

ヒメの正体は大学内のサークルに潜み込み、価値ある情報を盗み回る闇のサークル「姫の集い」のメンバーだった。
「姫の集い」のメンバーが参加したサークルは、その後跡形もなく消滅されると噂されている。

ヒメがこのサークルに参加した目的は、シメジの作成したゲームシナリオ「六角館の殺人」を盗むこと。
学内でも随一の才能を発揮していたシメジのシナリオを盗み、「姫の集い」の活動資金源とするために動いていたようだ。

合宿所に着いたあと、神社にてカイチョウから「六角館の殺人」シナリオを受け取ったヒメは、目的を達成していた。

スパイ活動をしやすくするため、サークルメンバーにアイドル的存在として見られるよう演じていた。
しかし、本当の彼女はたまにタバコだって吸う、至って普通の女性だ。

ヒメは夕食に薬が盛られていたのに気づかず、ゲーム大会中に気分が悪くなってしまう。
気分を少しでも良くしようと、ゲーム大会を抜け出し、普段はサークルメンバーが居る場所では絶対に吸わないタバコを吸いに行く。

しかしタバコを吸っても一向に気分が良くならない。
仕方なく寝ようと、自分の部屋に戻る。
喫煙所を出る時に、体がふらつきドアにぶつかってしまい、リップクリームを落としてしまった。

自分の部屋に戻ったヒメは、タバコを机の上に置き、ベットにて就寝する。
これ以降、彼女が目を覚ますことはなかった。